すそわきがの治療法とは？手術や薬について
今回は、すそわきがの治療法についてお話しします。すそわきがとは、脇の下以外の場所に発生するワキガのことです。患者さんにとっては、多汗症や汗ジミと同じように、日常生活において悩みの種になっています。しかし、治療法があることをご存知ですか？この記事では、すそわきがの治療法について、手術や薬について詳しく解説していきます。
すそわきがとは？
すそわきがとは、脇の下以外の部位に発生するワキガのことです。主に陰部や肛門周り、乳首周り、足の裏や手のひらなどで発症します。この症状は、通常のワキガと同様に、汗腺から分泌される汗が雑菌によって分解されることで発生します。患者さんは、強い臭いや汗ジミ、痒みやかぶれなどの症状に悩まされます。
治療法についてですが、まずは軽度の場合は、生活習慣の改善や制汗剤の使用が有効です。制汗剤にはアルミニウム塩化物、アルミニウム塩化アルミニウム、ジクロルヒドロキシアルミニウムなどの成分が含まれています。これらの成分は、汗腺の出口を詰まらせ、汗の分泌を抑える作用があります。
ただし、軽度のすそわきがには効果があるものの、中程度や重度の場合は、手術が必要となることがあります。手術には、リポアスピレーション、レーザー手術、エアブラスト法、皮膚切除法などがあります。それぞれの手術方法には、メリット・デメリットがありますので、専門医に相談し、適切な治療法を選ぶようにしましょう。
生活習慣の改善
すそわきがの軽度の場合、まずは生活習慣の改善が有効です。
食生活や運動習慣の改善、ストレスの軽減などが、すそわきがの改善につながります。食事については、脂っこい食べ物や辛いもの、刺激の強い飲み物などを避け、野菜や果物、食物繊維を多く摂取するように心がけましょう。また、運動についても、適度な運動を継続することで、身体の代謝を促進し、汗をかく機会を増やすことができます。
ストレスについては、患者さんの場合、すそわきがが原因でストレスを感じることもあります。しかし、ストレスを感じることで、自律神経の乱れが起き、汗腺の活動が亢進されることがあるため、ストレスの軽減が重要です。ストレスを感じた場合は、趣味や好きなことをしてリラックスしたり、マッサージやストレッチなどを行うことも有効です。
制汗剤の使用
制汗剤は、アルミニウム塩化物、アルミニウム塩化アルミニウム、ジクロルヒドロキシアルミニウムなどの成分が含まれています。これらの成分は、汗腺の出口を詰まらせ、汗の分泌を抑える作用があります。制汗剤は、塗りやすいタイプのものや、スプレータイプのもの、クリームタイプのものなど、種類が豊富にあります。
制汗剤を使用する際には、肌の状態に合わせたものを選び、使用方法に従って塗布するようにしましょう。ただし、制汗剤にはアルミニウムなどの成分が含まれているため、過剰に使用すると肌に刺激を与えることがあります。また、アレルギーを起こすこともあるため、使用前にはパッチテストを行い、肌に合うかどうか確認することが大切です。
手術治療について
すそわきがの中程度や重度の場合、手術が必要になることがあります。手術には、リポアスピレレーション法や外科的手術があります。リポアスピレーション法は、脂肪吸引のような方法で、腋臭の原因となる汗腺を除去する手術です。一方、外科的手術では、切開して汗腺を摘出する方法が取られることがあります。
リポアスピレーション法は、局所麻酔下で行われ、脂肪吸引のように皮膚を切開し、手術用の器具を挿入して脂肪や汗腺を除去する方法です。この方法は、手術時間が短く、傷跡が小さくてすみ、痛みも少ないというメリットがあります。ただし、すべての汗腺を取り除くことはできないため、再発する可能性があります。
外科的手術では、腋窩を切開して汗腺を摘出する方法が一般的です。この方法は、汗腺を完全に除去できるため、再発率が低いというメリットがあります。ただし、手術時間が長く、傷跡が残るため、入浴やプールなどの水泳を控える必要がある場合があります。また、手術後の痛みや腫れ、感染などのリスクもあるため、十分なカウンセリングや事前の検査が必要です。
手術治療の費用と保険適用について
手術治療には、リポアスピレーション法や外科的手術など、治療方法によって費用が異なります。リポアスピレーション法の場合、10万円から20万円程度、外科的手術の場合は30万円から50万円程度の費用がかかる場合があります。ただし、手術治療は保険適用外の場合がほとんどです。保険適用となる場合も、重症度合いや治療方法などによって異なります。治療前には、医師に相談し、費用や保険適用について詳しく確認することが重要です。
手術治療の注意点とリスクについて
手術治療には、リスクや注意点があります。手術後には、腫れや痛み、出血、感染などの手術においても、手術後には適切なケアが必要です。手術後の服薬や消毒、傷口の手入れなどを正確に守ることが、合併症を避けるために重要です。また、手術後は運動や重いものの持ち上げ、激しい運動などを控える必要があります。手術治療には、リスクが存在するため、事前にリスクを理解し、十分なカウンセリングや検査を受けることが大切です。
まとめ
すそわきがの治療法には、塩化アルミニウムやボトックス注射、手術治療などがあります。それぞれの治療法にはメリット・デメリットがあり、症状の重度や患者の希望などによって、最適な治療法を選択する必要があります。特に手術治療には、リスクや注意点があるため、事前にリスクを理解し、適切なカウンセリングや検査を受けることが重要です。また、手術後には適切なケアが必要であり、医師の指示に従い、正確に守ることが大切です。
