
女性のためのわきがデオドラント【ラポマイン】

女性のアソコはニオイが発生しやすい部分になりますので、女性なら誰でも陰部のニオイは気になるもの。
しかし、デリケートゾーンである陰部からワキガのような臭いがしてしまう場合は、
すそわきが
が原因かもしれません。
目次
すそわきがとは、陰部からワキガのように鼻をつくような強烈なニオイを放つ症状のことを指します。
医学的には「外陰部臭症(がいいんぶしゅうしょう)」と呼ばれ、一般的には「すそわきが(裾ワキガ)」や「スソガ」、「下ワキガ(しもわきが)」とも言われたりします。
すそわきがのニオイを放つメカニズムはワキガと同じなのですが、すそわきがの場合はワキガのにおいよりも臭いが強い場合があります。
どういうことかと言うと、陰部の環境は生理やおりものなどニオイの元となる様々な要因が重なる為、ワキガよりも強いニオイを発生させてしまう傾向があるからなんです。
ただでさえ生理中や生理前のおりものはニオイがキツいですよね?これらの臭いとすそわきがの臭いが混じり合っているのですから、当然そのニオイも強烈になってしまうということなんです。
アソコから強烈な臭いがするすそわきがには、大きく2つの原因があります。
それは何かと言うと、
1.アポクリン汗腺
2.常在菌
です。
まずは、このアポクリン汗腺のメカニズムについてご説明していきますね。
私達の身体にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺と皮脂腺の3つの汗腺が存在しています。このうちのアポクリン汗腺から分泌される汗が、すそわきがの臭いが発生する仕組みのうちの1つになります。
それでは、3つの汗腺の役割を見ていきましょう。
エクリン汗腺は独立した汗孔を持ち、ほぼ全身に存在していてその数は約200万本以上。私達が主にかいている汗を分泌している器官です。
このエクリン汗腺から分泌される汗に含まれているのは、99%の水分(微量の尿素や乳酸も含まれています)と1%前後のナトリウムやカリウム、カルシウムといった血漿(けっしょう)成分と呼ばれる塩分(ミネラル)になりますので、基本的には粘り気の無いサラっとした汗となります。
皮脂腺は、私達の身体にある体毛1本1本に対して存在していて、皮膚や体毛を保護する為に保湿成分である皮脂を分泌させます。
実は、すそわきが臭を発生させる直接の原因ではないのですが、ニオイを増大させる要因の1つとして知られています。この皮脂腺が活発化してしまうと、脂肪酸を多く分泌し、すそわきがだけでなく体臭自体が強くなる傾向にあります。
アポクリン汗腺はエクリン汗腺と異なり、脇・陰部・耳の中・乳輪・おへそ周り・肛門付近などの限られた場所に存在しています。
これを聞いて気付かれる人もいるかもしれませんが、思春期以降に濃い体毛が生える部分に分布しているのが特徴となります。これは、性毛の毛穴内部にアポクリン汗腺が存在している為で、フェロモンの役割を果たして異性を惹きつける事を目的としているからなんです。
性的に身体が成熟するにつれて次第にアポクリン汗腺が発達し、働きも活性化されていきます。
では、すそわきが臭の原因の元となるアポクリン汗腺から分泌される汗は、エクリン汗腺から分泌される汗とどのように違うのでしょうか?
アポクリン汗腺から分泌される汗の成分にはタンパク質や脂肪分が多く含まれていて、エクリン汗腺から分泌される汗に比べて粘り気のあるベットリとした汗になっています。
実はこの2つの汗腺から分泌される汗は、どちらも分泌された時は無臭と言われています。
無臭であるはずの汗がなぜすそわきがの臭いを発生させてしまうのか?
そのメカニズムは、すそわきがの臭いの2つ目の原因である、
肌にいる常在菌
の働きによるものだということが、シエリーという学者が行った実験により明らかになっているようです。
以上のことから、細菌がいなければアポクリン汗腺から分泌される汗でも、すそわきがの臭いが発生しないことが分かります。
この細菌というのは肌に住んでいる常在菌のことなのですが、ではなぜアポクリン汗腺と常在菌が接触することで、すそわきがの臭いが発生してしまうのでしょうか?
実は、アポクリン汗腺から分泌された直後の汗は、アミノ酸の一種であるシステインやグルタミンが脂肪分やタンパク質などのニオイ物質と結合している状態でまだ無臭なのですが、常在菌によって結合が分解されると腐敗臭を発生させニオイを放つ原因となってしまいます。
さらに、アポクリン汗腺と分泌孔を共有している皮脂腺から分泌される皮脂も常在菌のエサとなる為、すそわきがの臭いをより増幅させてしまうことになります。
すそわきが臭を発生させる原因となるメカニズムは分かりました。でもそもそも何で私だけがすそわきがにならないといけないのか…。って思いますよね?
すそわきがの人と、そうではない人には体質に決定的な違いがありました。
すそわきがの人とそうでない人とでは、保有しているアポクリン汗腺の数が違います。保有しているアポクリン汗腺の数が多い人がすそわきが体質となり、すそわきがの臭いを発生させてしまう原因となっているんです。
また数だけでなく、アポクリン汗腺がどのくらい活性化されているかという点も、すそわきがの臭いの強さに大きく関わってくる重要なポイントになります。
すそわきがやワキガというのは『体質』なので、アポクリン汗腺の数も遺伝してしまいます。
片親がワキガ体質の場合は50%以上、両親が共にワキガ体質の場合は80%以上と、かなりの高確率で遺伝すると言われています。
これは、ワキガ体質は”優勢遺伝”である為に、高い確率で遺伝するとされているようです。
アポクリン汗腺から分泌される汗には、脂肪分やタンパク質が含まれているとお伝えしましたよね。
実は、食事内容によって汗に含まれる脂肪分やタンパク質などの”質”が左右されたり、アポクリン汗腺の働きを活性化させてしまうことで、すそわきがの臭いに影響を与えています。
動物性タンパク質や脂肪を多く含む食事は、アポクリン汗腺の分泌活動を強くさせます。
と言いますのも、これらの成分は酸化されやすく体臭を強める傾向があります。さらにお肉などの脂肪分やタンパク質が分泌される汗にも含まれることで、ニオイの原因となる成分が常在菌のエサとなり分解されてしまいます。
すそわきがの臭いがかなり強い人は、こういったお肉や脂肪の多い食事内容になっていないか意識してみましょう。
ここまですそわきがの原因についてご紹介してきました。
かなり長くなってしまいましたので、以下に要点をまとめてみますね。
これらのすそわきがの原因をしっかりと理解しておくことで、正しいケアを行うことが出来ます。
食生活をはじめとした生活習慣の見直しやデオドラントクリームの活用など、普段の生活の中でできる対策を行いすそわきがの臭いの軽減を目指していきましょう。