
女性のためのわきがデオドラント【ラポマイン】

ニオイや汗が気になるわきの下へ、レーザーやマイクロ波をあてることでわきが治療をする方法です。外科手術のように皮膚を切らずに治療できるので、リスクが少なく傷跡もできません。
そんなレーザーやマイクロ波を使った治療法について解説してみましょう。
この治療法は、皮膚の上からレーザーやマイクロ波などを照射することで、わきがや多汗の原因となるアポクリン腺やエクリン腺といった汗腺の機能を抑制するというもの。それらの汗腺は、表皮の下の真皮とさらにその下の皮下脂肪の間、ちょうど毛根のあるあたりに集中しているそう。
そこで、レーザー治療の場合は、注射針のようなレーザーを毛根部分に差し込んで、汗腺を直接照射することでダメージを与え、発汗やニオイを発生させる機能を抑えます。皮膚の表面に傷跡は残りません。
マイクロ波の治療の場合は、周波数を汗腺が集中しているエリアに合わせ、表皮や真皮は通過して皮下脂肪で抵抗を受けるように設定します。すると、マイクロ波のエネルギーが汗腺や毛根だけにダメージを与え、表皮や真皮には影響がないので皮膚の表面は美しいまま。多汗やわきが臭だけが軽減されるわけです。
レーザーの場合もマイクロ波の場合も、治療の際に多少の痛みや腫れを伴います。
術中の痛みや術後の腫れを軽減させるために、治療の前に麻酔を行うのが通例ですが、そこへさらに超音波を組み合わせて麻酔の効果を高める方法も採用されています。
共立美容外科・歯科で行われている、ミラドライというマイクロ波を使った治療法では、マイクロ波の照射の前に超音波を使用し、振動エネルギーで麻酔を拡散して浸透させているそう。通常の麻酔よりも、痛みを和らげる効果が高いとされています。
このミラドライ+超音波の治療は、300,000円ほどで受けることができます。
レーザー治療の費用相場は75,000~160,000円。クリニックでは保険診療にならないことが多いようです。
レーザー治療には、マイクロレーザー法とボトックス注入の施術を合わせた「レーザー・デオドラント法」、マイクロ波を使用した「マイクロレーザー法」や、マイクロレーザー法と吸引法の2つの効果が期待できる「レーザーサクション法」などがあります。
レーザーサクション法の費用相場は75,000~92,000円、マイクロレーザー法は150,000円前後、レーザーサクション法は200,000~400,000円が相場になります。
マイクロ波を使用したわきが治療「ミラドライ」の費用相場は250,000~450,000円になっています。
マイクロ波を使うミラドライの施術の場合は、保険診療として扱っているクリニックもあるようです。クリニックで保障を付けると費用が上がります。
一見、料金が安いクリニックは魅力的に思えますが、複数回施術を行わなければ確実な効果が得られないことも。カウンセリングの際にはトータルの施術回数などを事前に確認しておきましょう。
また、料金が高いクリニックの場合は、ほかの施術と組み合わせたセット料金で施術を行っているところもあります。
ちなみに、マイクロ波やレーザー治療などの施術法は、皮膚を切らずに治療できる方法として人気がありますが、どんなわきがの症状にも確実に効果を発揮するわけではありません。
一般的に、レーザーやマイクロ波を使った治療では、多汗の症状に対しては高い効果を期待できるものの、わきが臭に対しては6割から7割ほどのニオイが軽減する程度とされていて、重度のわきがを完全に改善することは難しいよう。
軽度のわきがの方や、多汗の症状が強い方にはおすすめですが、強いニオイが気になる…という人は、ほかの方法を選択した方がよさそうです。
最後に、レーザー・マイクロ波を利用してわきが治療をするメリット・デメリットについて、簡単にまとめてみました。
〇切らない施術なので傷跡が残りにくい
〇永久脱毛効果がある
〇施術時間・ダウンタイムが少なく、手軽に治療が受けられる
〇軽度のわきがには効果的な施術
〇すぐに効果を実感できる
×安くない費用が掛かる
×複数回通う必要がある
×アポクリン腺を全て除去できないので、重度の場合は再発の可能性も
レーザーやマイクロ波などを使用した施術は軽度のわきがの方におすすめの施術法です。重度のわきがの場合は効果が低いようですが、自分の気にしすぎで臭いが強く感じることもあるため症状について確認するためにも、まずはクリニックへ行って医師に相談してみましょう。