
女性のためのわきがデオドラント【ラポマイン】

わきの下に小さな穴を開ける、そこから管を差し込んで汗腺を吸引する方法です。現在多くのクリニックで採用されているわきが治療法である吸引法について解説していきます。
美容外科で採用されている脂肪吸引の技術を、わきがと多汗症の手術にも導入したのが、この「吸引法」です。
わきに数ミリほどの小さな穴を2か所開け、その穴からカニューレという細い管を入れて皮下組織を吸い出すもので、多汗症の原因となるエクリン腺やニオイの原因となるアポクリン腺のほか、皮脂腺なども除去することが可能です。
細い管を差し込むだけで大きな傷跡ができませんし、身体への負担も軽いのが特徴。入院の必要もないので日常生活への影響もさほどありません。
ただし、カニューレを挿入して手作業で吸引するだけでは、組織にしっかりくっついている汗腺をすべて完全に取り去るのが難しいそうで、十分な効果が得られないことも多いとか。
さらに、皮膚の浅い位置にあるエクリン腺を除去することが特に難しく、多汗症の方にはあまり効き目がないとされています。
吸引法に超音波の振動エネルギーを加えることで、治療効果を上げようと考えられたのが、超音波法です。
吸引法と同様に数ミリの穴を開け、器具を差し込んで吸引するのですが、その際に超音波発生器を使って振動エネルギーを加えることで、皮下の汗腺や皮脂腺を破壊してから吸引するという治療法です。
超音波の周波数や出力を微妙に調整すると、血管や神経を傷つけずに汗腺だけにダメージを与えることができるのです。傷口が小さいですから、身体へのリスクも少なく、入院や通院の必要もありません。
この超音波法の場合、周波数や出力が適切でないと、術後に組織内水腫やヤケドなどの問題が起こることもありますから、治療を担当する医師の技術力や知識が重要なポイントとなってきます。
この方法を選択する場合は、クリニックの術数や患者さんの経過、担当医の経歴などをしっかりと見極める必要があるでしょう。
吸引法は、両脇合わせて95,000~150,000円ほどで受けられるようです。
保険適用が認められていますが、施術に手間が掛かるほか、美容としての目的が大きいのでクリニックでは主に自由診療として扱われています。
ここでは、わきが治療「吸引法」のメリット・デメリットについて簡単にまとめています。
〇ダウンタイムが少ない
〇傷跡が残りにくい
×他の施術法より効果が低い
×再発することもある
×臭いは約30%改善する
吸引法は、中度~重度のわきがだと再発する可能性もあるため、軽度のわきがの方に適した施術法になっています。重度のわきがには高い効果が期待できないなどの理由から、採用していないクリニックもあるそうです。
効果などについては、自分の症状に吸引法が合っているかをカウンセリングの際に確認してもらいましょう。
ちなみに、重度のわきがの場合は、超音波と吸引法の相乗効果でわきがを改善する「超音波吸引法」で施術を行うのが一般的になっています。
吸引法ではできなかった皮膚の深い部分まで施術できるため、中度~重度のわきが治療が可能となっています。